この記事では「RAND関数」について解説しています。
Excelでの基本の使い方はもちろん応用編、
さらにはWordでの使い方についても紹介しています。
RAND関数を使ってみたい!という方はぜひ参考にしてくださいね。
ランダムって意外と難しいなぁ…。
何かしたいの?
うん、ちょっとランダムに
並び替えたりしたいんだけど、
自分でやると似たり寄ったりな
リストになっちゃうんだよね。
確かに、自分たちで
ランダムを作るのは難しいよね。
でも、実はランダムを作れる関数があるよ!
え!そんなものがあるの!?
そう!しかも、実はWordでも使えて
ランダムに文章まで作れちゃう!
何それ、すごい!ぜひ、教えて!!
【RAND関数とは?】
RAND関数とは、ランダムに数字や文章を作成する関数です。
Excelでは乱数が生成され、
Wordではダミー文章が生成されます。
【Excel:RAND関数の使い方】
▶︎乱数を作ってみる
- 「0~1」の間で小数の乱数を生成
- 乱数が重複しない
RAND関数を入力する
乱数を作りたいセルに関数を入力します。
乱数が生成される
▶︎RANDBETWEEN関数で乱数調整
RAND関数は、下記条件で乱数が発生しますが
- 「0~1」の間で小数の乱数を生成
- 乱数が重複しない
決まった数値範囲で数字を発生させたいときや
整数の乱数を発生させたいときは
RANDBETWEE関数が便利です。
RANDBETWEEN関数
・「最小値から最大値」の間で整数の乱数を生成
・マイナスの数字も生成OK
・乱数が重複する
RANDBETWEEN関数を入力する
乱数を作りたいセルに関数を入力します。
乱数が生成される
▶︎キリの良い乱数を発生させる
たとえば100、200のようにキリの良い数字を
ランダムに発生させる場合。
RAND関数を使う
- 0〜1までの小数を発生させる
=RAND()
. - 小数に1000をかける
=RAND()*1000
0.624845643が発生→0.624845643*1000=624.8456432
. - 発生した整数の10の位を四捨五入
=ROUND(RAND()*1000,-2)
624.8456432の10の位を四捨五入→600
RANDBETWEEN関数を使う
- 1〜10までの整数で発生させる
=RANDBETWEEN(1,10)
. - その整数に100をかける
=RANDBETWEEN(1,10)*100
0が発生→0*100=0
1が発生→1*100=100
2が発生→2*100=200…
. - 「100〜1,000」で数字発生する
【Word:RAND関数の使い方】
▶︎ダミー文章を作る
RAND関数はなんとWordでも使えます!
ダミー文章を簡単に作れるので、ぜひチェックしてください!
RAND関数を入力する
ダミー文章が作成される
関数入力後、Enterを押すと文章が作成されます。
【RAND関数の活用例】
▶︎抽選などの選定時
RAND関数のランダム性を利用して、公平な抽選を行うことができます!
下記条件の抽選を10名で行う
- 1位の人に10万円
- 2位の人に5万円
- 3位の人に3万円
- 7位の人に特別休暇
10名にそれぞれ数字を振る
それぞれの人の右セルに
=RAND()
を入力して、ランダムに数字を振る
出てきた数字は
値貼付すると数字が固定されます!
ランキングを振る
抽選完了!
出てきたランキングに沿って、抽選結果を書き添える。
▶︎モンテカルロ・シミュレーションなどの分析時
ランダムな数字の発生は、シミュレーション分析を行う際にも役に立ちます!
たとえば、モンテカルロ・シミュレーションは
乱数を発生させて変化をシミュレーションすることで
意思決定を円滑にしたり、リスクヘッジできたりします。
シミュレーションに使う乱数は
下記のような条件が必要になりますが
これらを満たすのがRAND関数です!
周期が長いこと
たとえば、1〜10までの整数のみ発生するのでは
周期が短く、何度も同じ数字が発生してしまい
乱数の意味がなくなってしまいます。
RAND関数は0〜1の小数の乱数なので、周期がとても長いです!
統計的検定でも乱数と判定されること
1〜1,000までの数字が発生して、周期が長いとしても
1、1、1、2、2、2、3、3、3・・・というように
法則性がある発生は、乱数とは呼べません。
RAND関数は法則性のない乱数発生すると言えるでしょう。
再現性があること
シミュレーションに使う乱数は、同一のものを使用するケースがあります。
異なったモデルでシミュレーションして、比較検討する場合があるからです。
そのため、一度発生した乱数を再現できないとなると
比較検討ができない、つまり、シミュレーションに使用できなくなります。
RAND関数で発生させた乱数は
値貼付によって固定化できるので、同一のものを比較シミュレーションで使用することができます。
▶︎確率の抽出
RAND関数を使うことで、確率を抽出することができます。
0.5未満である確率、0.5以上である確率を求める。
乱数を20個発生させる
乱数を「0.5未満」「0.5以上」に振り分ける
「0.5未満」=0
「0.5以上」=1
「0.5未満」「0.5以上」の確率を出す
20個の乱数の中で「0.5未満」「0.5以上」
それぞれ何個あるかカウントし、確率を抽出する。
これってさ
「0.5未満」「0.5以上」
それぞれ50%が正解じゃない…??
そうだよね!
これは、20個という試行回数の少なさから
55%、45%という結果になっているだけで
試行回数を重ねていくことで
より正確な確率が抽出できるよ!
【ランダムに数字・文章を生成する!】
▶︎▶︎RAND関数の活用例◀︎◀︎
- 抽選などの選定時
- モンテカルロシミュレーションなどの分析時
- 確率の抽出
RAND関数どうだった?
整数だけとか調整もOKだし
文章も作れるし感動!
でしょ!
すごく便利な関数だから
ぜひ、マスターしてね。