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【Excel】平均を求める関数|AVERAGE、AVERAGEIFS他

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この記事では、平均を求める関数について、
説明しています。
.
AVERAGE関数の目的別の使い方から
平均を出す他の関数も紹介していますので
ぜひ、ご活用くださいね。

平均を求めるのに
「合計÷個数」を入れていくの

面倒だなぁ…。

確かに、その方法でも
平均出せるけど

1つの関数でも出せるよ!

え、計算式組まなくても

関数で出せるの!?

うん、AVERAGE関数って言うんだけど

シンプルだし便利だよ!

関連関数もすごく使えるから

ぜひ、マスターしてね。

がんばるぞー!

 

平均を求める関数まとめはコチラ

 

 

 

【AVERAGE関数】

▶︎AVERAGE関数の構文

AVERAGE関数は、与えられたデータの平均値を求めるための関数です。
使い方は非常にシンプルで、計算したいデータ範囲を指定してAVERAGE関数を入力します。

=AVERAGE(範囲)

 

範囲を指定します。

 

平均が出ました!

 

 

▶︎AVERAGE関数の原理

AVERAGE関数の原理は、
SUM関数とCOUNT関数の組み合わせによって実現されています。

まず、SUM関数を使ってデータ範囲内の値の総和を計算し、
次にCOUNT関数を使ってデータ範囲内の値の個数を数えます。
そして、SUM関数で計算した総和をCOUNT関数で計算した個数で割ることで、
平均値が求められます。

 

算数で習う

【合計÷個数】と同じです!

 

 

▶︎AVERAGE関数の注意点

AVERAGE関数の空白処理

AVERAGE関数では、空白セルは計算に含まれません
つまり、データ範囲内に空白セルが存在する場合、そのセルは無視され、
平均値の計算には影響を与えません。

 

空白セルは計算に含まれない。

 

0の値も平均値の計算に含みたい場合は
空白ではなく「0」の値を入力するようにしましょう。

 

 

平均値の0を除く方法

AVERAGE関数では、データ範囲に含まれる0の値も平均値の計算に含まれます。
しかし、0を除いた平均値を求めたい場合もあります。

その場合は、AVERAGE関数とIF関数を
組み合わせて利用することができます。
※IF関数の詳細はコチラ!

=AVERAGE(IF(データ範囲<>0, データ範囲))
.
=AVERAGE(IF(データ範囲<>0, データ範囲))
データ範囲が0ではない場合
.
=AVERAGE(IF(データ範囲<>0, データ範囲))
データ範囲が0ではない場合→平均計算に含む
.
0を除いた計算結果が出ました!

 

 

 

【目的別の平均値】

▶︎月別データから移動平均を求める

移動平均は、一定期間ごとのデータの平均値を求めるための手法です。

 

例)3ヶ月ごとの移動平均を出す
=AVERAGE(B8:D8)
1〜3月の平均を出す
.
=AVERAGE(C8:E8)
2〜4月の平均を出す
.
これを繰り返すと…
3ヶ月ごとの移動平均が出ました!
.

.

▶︎売上データから平均売上を求める

例)1年の平均売上を出す
=AVERAGE(B8:M8)
1〜12月の平均を出す
.
1年の平均売上が出ました!

 

 

 

【平均に関連する関数一覧】

▶︎AVERAGEA関数|文字列もカウントして平均を出す

AVERAGEA関数は、数値だけでなく
文字列や論理値も含めて平均を計算するための関数です。

数値や文字列、論理値が入力されたセル範囲を選択し、
AVERAGEA関数を使うことで、
セル範囲内の値の平均が計算されます。

文字列や論理値も含めた平均値を求めたい場合に便利な関数です。

 

例)点数平均を出す際に、1名だけ失格だった場合
=AVERAGE(B21:F21)
AVERAGE関数は文字列は除いて計算される。

 

 

=AVERAGEA(B21:F21)
AVERAGEA関数は文字列も含めて計算される。
.

AVERAGEとAVERAGEAは似てるけど

働きは違うので、注意!

使い分けができるようになると一段と便利!

 

 

 

▶︎AVERAGEIF関数|条件にあった数値の平均を出す

AVERAGEIF関数は、指定した条件に一致する数値の平均を計算するための関数です。
条件範囲と条件式、および平均範囲を指定します。

=AVERAGEIF(範囲 , 条件式 , 平均対象範囲)
例)各店舗の平均売上を出す
.
=AVERAGEIF(B24:C33,E25,C24:C33)
範囲を指定する
.
=AVERAGEIF(B24:C33,E25,C24:C33)
条件を指定する(=大阪本店)
.
=AVERAGEIF(B24:C33,E25,C24:C33)
平均対象範囲を指定する(=売上部分)
.
各店舗の売上が出ました!
.
.

▶︎AVERAGEIFS関数|複数の条件にあった数値の平均を出す

AVERAGEIFS関数は、
複数の条件に一致する数値の平均を計算するための関数です。

複数の条件を考慮した平均値を求める場合に便利な関数です。

=AVERAGEIFS(平均対象範囲 , 条件範囲1, 条件式1, 条件範囲2 , 条件式2)
例)日別で支店の平均売上を出す
.
=AVERAGEIFS(C24:C33,A24:A33,E25,B24:B33,“*支店*”)
平均対象範囲を指定する(売上)
.
=AVERAGEIFS(C24:C33,A24:A33,E25,B24:B33,“*支店*”)
条件範囲1、条件1を指定する(日付)
.
=AVERAGEIFS(C24:C33,A24:A33,E25,B24:B33,“*支店*”)
条件範囲2、条件2を指定する(支店)
*支店* : 「支店」という文字を含む
.
日別で支店の平均売上が出ました!

 

 

▶︎MEDIAN関数|中央値を出す

MEDIAN関数は、数値の中央値(中央に位置する値)を求めるための関数です。

中央値は、データの異常値に影響を受けにくい統計値として使用されます。
データの分布を把握する際やデータの傾向を分析する際に有用な関数です。

=MEDIAN(範囲)
.
=MEDIAN(A37:F37)
範囲を指定する
.
中央値が出ました!
.
.
.
中央値は、異常値の影響を受けにくいですが
平均値は、影響を受けます。
(中央値)
.
(平均値)
.

今回紹介した関数は数値だけでなく、

文字列や論理値も含めた平均値を求めたり、

特定の条件に一致する値の平均を計算したり、

データの中央値を求めたりすることができます。

 

これらの関数を駆使してデータの解析を行えば、

より正確な結果を得ることができます!

 

 

 

【平均を出す関数 まとめ】

▶︎AVERAGE関数

AVERAGE関数は、与えられたデータの平均値を求めるための関数です。
使い方は非常にシンプルで、計算したいデータ範囲を指定してAVERAGE関数を入力します。

=AVERAGE(範囲)

 

範囲を指定します。

 

平均が出ました!

 

 

 

▶︎目的別の平均値

月別データから移動平均を求める

移動平均は、一定期間ごとのデータの平均値を求めるための手法です。

.

例)3ヶ月ごとの移動平均を出す
=AVERAGE(B8:D8)
1〜3月の平均を出す
.
=AVERAGE(C8:E8)
2〜4月の平均を出す
.
これを繰り返すと…
3ヶ月ごとの移動平均が出ました!
.

.

売上データから平均売上を求める

例)1年の平均売上を出す
=AVERAGE(B8:M8)
1〜12月の平均を出す
.
1年の平均売上が出ました!
.
.

▶︎AVERAGE以外の平均を出す関数

AVERAGEA関数

AVERAGEA関数は、数値だけでなく
文字列や論理値も含めて平均を計算するための関数です。

 

例)点数平均を出す際に、1名だけ失格だった場合
=AVERAGE(B21:F21)
AVERAGE関数は文字列は除いて計算される。

 

 

=AVERAGEA(B21:F21)
AVERAGEA関数は文字列も含めて計算される。

 

 

AVERAGEIF関数

AVERAGEIF関数は、指定した条件に一致する数値の平均を計算するための関数です。
条件範囲と条件式、および平均範囲を指定します。

=AVERAGEIF(範囲 , 条件式 , 平均対象範囲)
例)各店舗の平均売上を出す
.
=AVERAGEIF(B24:C33,E25,C24:C33)
範囲を指定する
.
=AVERAGEIF(B24:C33,E25,C24:C33)
条件を指定する(=大阪本店)
.
=AVERAGEIF(B24:C33,E25,C24:C33)
平均対象範囲を指定する(=売上部分)
.
各店舗の売上が出ました!
.
.

AVERAGEIFS関数

AVERAGEIFS関数は、
複数の条件に一致する数値の平均を計算するための関数です。

複数の条件を考慮した平均値を求める場合に便利な関数です。

=AVERAGEIFS(平均対象範囲 , 条件範囲1, 条件式1, 条件範囲2 , 条件式2)
例)日別で支店の平均売上を出す
.
=AVERAGEIFS(C24:C33,A24:A33,E25,B24:B33,“*支店*”)
平均対象範囲を指定する(売上)
.
=AVERAGEIFS(C24:C33,A24:A33,E25,B24:B33,“*支店*”)
条件範囲1、条件1を指定する(日付)
.
=AVERAGEIFS(C24:C33,A24:A33,E25,B24:B33,“*支店*”)
条件範囲2、条件2を指定する(支店)
*支店* : 「支店」という文字を含む
.
日別で支店の平均売上が出ました!
.

.

 

MEDIAN関数

MEDIAN関数は、数値の中央値(中央に位置する値)を求めるための関数です。

中央値は、データの異常値に影響を受けにくい統計値として使用されます。
データの分布を把握する際やデータの傾向を分析する際に有用な関数です。

=MEDIAN(範囲)
.
=MEDIAN(A37:F37)
範囲を指定する
.
中央値が出ました!
.
.
.
中央値は、異常値の影響を受けにくいですが
平均値は、影響を受けます。
(中央値)
.
(平均値)

.

平均出す関数って

こんなにあるんだ!

そうだね。

でも、どれもシンプルでしょ??

うん、しかも効率アップしそう!

そう!データ分析にすごく役立つから、

ぜひマスターしてね。